転職活動は狭く・深く
転職の基本は「会社と個人の利害のすり合わせ」だと考えています
すり合わせを繰り返していくと、自然と転職活動は狭く・深くなります
具体的にはどういうこと?
例えば、これからますます重要になる福祉の仕事に就きたいとします
福祉の領域は高齢者の他にも、障がい者や低所得者など複数ありますが、
中でも高齢者の介護をやりたい場合
新卒の場合は「高齢者の介護をやりたい」という意気込みを揚々と語れば就職ができるかもしれません
ところが転職となると、更に細かい条件が付きます
- 福祉の中でも高齢者介護をやりたい(自分の希望)
- 家から車で30分以内がいい(自分の希望)
- 介護福祉士の資格を有する者(相手の希望)
- サービス管理責任者の資格を有する者(相手の希望)
- 高齢者施設管理の経験がある者(相手の希望)
このように、転職の場合はこれまでの経験が深く・狭く、より専門的で限定的になってきます
高卒や大卒の新卒時と同じように「やりたいです」のみで入社できるのはギリギリ20代前半、もしくは第二新卒といわれる範囲までだと感じました
希望する会社の内情もある
更に、転職希望者にはわからない「志望先の内情」が絡んできます
例えば、男性の人員は足りているが、女性の人員が足りない場合があります
しかし、男女平等があるので「男性は募集しません」とはおおっぴらに言えない
そこで、とりあえず男性も募集しますが、この場合基本的に男性は採用しません
採用するのは予想外に良い人材が志望してきた時だけ
更には、女性でも「30代の幹部候補が欲しい」という内情があった場合
50代で応募しても、よほどじゃない限り採用されない
これは、10代、20代、40代、50代の女性社員は現時点で足りているためです
40代が将来退職したあと、その後10年を任せられるほどの経験を持つ人材が育てられなければ、重要なポストに就く人が経験不足で判断を誤りかねません
1社や2社ダメでも落ち込まない
ここまで読んでいただいて「こんな厳しいのに転職なんてムリに決まってる」と思われたかもしれませんが
逆に考えれば、1社や2社ダメでも落ち込まないことです
希望した会社で働くのに充分な能力を持っていたとしても、会社の内情でやむなく落としてしまうこともあります
たくさんの企業を受けて、「お互いの利害がマッチする企業を見つけるのが転職活動」だったといま感じています
しかし、「今の仕事続けながら自分でそんな応募できないよ!」という場合がほとんどです
そういう時のために「転職エージェント」があるんです
- 会社がほしい人材の要点をまとめ
- 転職希望者の経歴や資格や強み弱みをまとめ
これらを行い、会社と個人をマッチングしてくれるわけです
転職エージェントのメリット
自分でやればとてつもない時間のかかる作業
- 経歴や経験の洗い出し
- 業界分析
- 企業分析
- 求人検索
- 求人との合致度の分析
- 面接練習
これらをおまかせしていけるわけです
私も利用しましたが、これは本当に助かった
「へ、エージェントなんていらねぇ」と思って求人検索から始めましたが、
まず自分が何を希望してて、どんな業界がよくて、どんな働き方に向いているのか全くわからず
その段階で応募した企業はモノの見事に書類落ちでした(テヘ
エージェントは他にも
- 面接日程の調整
- 面接前の疑問を希望する会社の人事担当に聞いてくれる
- 面接後の言い訳を希望する会社に伝えてくれる(面接後に「面接で伝えきれなかったことはありますか?」と聞いてくれる)
こんなこともしてくれます
効率的に転職活動をしよう
繰り返しますが転職活動はピンポイントです
転職活動に集中できるほどの時間を確保できないことも多いでしょうから、
他人の力をうまく活用しながら、効率よく進めましょう