「熱が出ても仕事は休んではならない」
「トンデモ新入社員」
「お前はどこでも通用しない」
ネットでこんな言葉を目にしますが、実際の会社でもこんな言葉はお酒の席に限らずポロッと先輩の口から出ているものです
加えて、会社でうまくいっていない本人からすると、実際に口される言葉よりも周りから伝わってくる無言の空気の方がつらいです
組織と言うのは怖いもので、その狭い人間関係が人生の大半を占めるように思えてくるものです
そこでうまくいかなかったら自分には価値がないと思わせる閉塞感が多くの組織に存在します
育ち方を間違ったのか?入る会社を間違ったのか?
なぜ自分は否定され奴隷のような言われ方をしてそこにいるのだろうか?
自分は育ち方を間違ったのだろうか?
親が仲悪かったから?
親と仲悪かったから?
勉強をしてこなかったから?
スポーツをしてこなかったから?
コミュ力がないから?
恋人すら作れないから?
だから自分はこんなにも使えない人間なんだろうか?
これはあまりにも間違った捉え方です
認知行動療法はどうか
「認知行動療法」をご存知でしょうか
認知療法・認知行動療法は、認知に働きかけて気持ちを楽にする精神療法(心理療法)の一種です。認知は、ものの受け取り方や考え方という意味です。ストレスを感じると私たちは悲観的に考えがちになって、問題を解決できないこころの状態に追い込んでいきますが、認知療法では、そうした考え方のバランスを取ってストレスに上手に対応できるこころの状態をつくっていきます。
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター
簡単に言えば、ストレスが掛かって歪んでいる自分の物事の捉え方を、健全な方向に正していきましょうというものです
こんな経験はありませんか?
- 仕事で失敗をした翌朝、社内の人にいつも通り朝の挨拶をしたら、挨拶を返してもらえなかった
- 「あ、昨日の失敗が広まって嫌われたんだ」と考えた
これは果たして本当に嫌われたんでしょうか?
- 自分が気にしすぎて挨拶の声が小さくなり相手に聞こえなかった
- 相手が考え事をしていた
この可能性を考えずに「もうだめだ」と思う事こそ、ストレスにより認知が歪んでいる一例なのです
勉強をしてこなかった=仕事ができない?
よくよく考えればこれのどこがイコールになるのでしょうか?
仮に仕事ができなくても、それは今の仕事を今の自分ができないだけです
他の仕事であれば
やり方を変えてみれば
できる可能性が出てくるのではないでしょうか
治療をして、捉え方を変えてみてはどうでしょうか
会社の常識はあなたを殺す
ただし、あなたの捉え方だけではなく、会社の常識そのものに問題がある可能性も十分にあります
- 部下は徹底的にシゴイて潰れたやつは自主退社させる
- 結束力を強めるために新人研修で自分の価値を下げさせてから皆で乗り越える手段を使う
- 上司はヒステリックになっても部下は「ハイ」と言ってすべてを聞き入れるものだ
こんな常識が根付いている会社は、いずれ人材が疲弊していきます
合わないものは合わない
短い人生の中で合わないものにしがみついている時間があれば
辞めて失業保険もらいながら勉強して新しい仕事に就いた方が健全です
どんな大企業でも部や課や係になれば狭苦しい人間関係になります
人数の少ない中小企業であれば会社の常識が合わなければ他を探すしかないのです
殺される前に会社の常識から逃げなければならない
働くことはひとつの特技です
働けないなら無能という烙印を押される会社なら
早く逃げたほうがいい
やりたい事は背中を押すこと
僕がここで何を力説してきたかというと、もう無理だけど辞めたあとが心配で辞められない、という人を辞める方向に背中を押すことです
無責任と思われてもいいです
人を大切にしない会社はもっと無責任です
なぜなら少し募集要項をいじくってテイのいい内容で求人を出せば人は入ってくるからです
一人が病んでも自殺しても「因果関係は無い」といえば訴訟されない限り会社は無傷です
例え僕やあなたが死んでも
自分の捉え方を変えるのが先か、会社の常識を疑うのが先か
これは同時並行してください
自分の捉え方を変える前に精神面から体調を崩したのであれば会社の常識を疑って辞めたほうがマシです
失業保険もらって職業訓練受けて転職しましょう
使えるものは何でも使ったほうがいいです
その為に税金払ってんですから
どうか、一人でも病む人が減ることを願っています